常に、患者に寄り添う医師でありたい
はじめに
今回は稲沢市の「いなざわこころクリニック」の村上 盛彦院長にお話を伺うことができました。
「いなざわこころクリニック」は2018年4月16日村上院長が開院したメンタルクリニックで、待合室は天井が高く、木目の梁が見える作りは開放感があり、室内を流れるオルゴールの音色により、病院独特の無機質さが払拭された癒しの空間となっています。
そんな空間からも、診療前の患者さんの緊張を少しでも緩和してあげたい、という村上院長の患者さんを想う優しい心遣いが伝わるクリニックです。
インタビューで優しくお話しされいる中「医師として地域に恩返しがしたい」という村上院長の熱い想いは、外来診療だけにとどまらず、様々な地域医療をこなされており「想いを実現化する」その行動力からも村上院長のお人柄を伺うことが出来ます。
「村上先生や受付のスタッフさん達も優しく丁寧な対応をして下さるのも安心できる」と通院している利用者様がお話しされているのも分かります。
今の職業を目指したきっかけは?
両親が薬剤師、という家庭に育ち「人の役に立ちたい」「様々な疾患を持っている人たちの力になりたい」と自然に思える環境がありました。
研修医として各科を経験する中で、患者さんそれぞれの背景を考慮して、症状の原因を探っていく精神科の奥深い診療に興味をひかれ、精神科医を目指しました。
お仕事内容を教えてください
精神科、心療内科を行っており、外来の診察のほか、訪問診療、数社の企業の産業医、障害者施設の嘱託医をしており多忙ではありますが、限られた時間の中でも一人一人に丁寧にヒアリングし、患者さんの希望にそった診療を心掛けております。
お仕事のやりがい、苦労したこと
診察に来られた患者さんの症状が安定し、処方する薬や通院回数が減ったり、症状が改善されていくのをみると、私も医師をやっていて良かったな、と嬉しく思います。
また、当院では、症状が安定したと判断できた患者さんへは、他医療機関では通常なされている次回診療の約束はせず「また何かあったらきてくださいね」という言葉がけを行うことにより『何かあれば、いつでも頼ってよいんだ』という適度な安心感と自立への見守りを意識しております。
これから就職を目指す方や生きづらさを感じているかたにメッセージをお願い致します。
適応障害やうつ、発達障害など、それぞれの障害により不安定な症状がある中、生活リズムを整えていくことが、なかなか難しいとは思いますが、当院のような医療機関、Heartsキャリアセンターのような支援機関の支援を受けながら、心身ともにより安定した状態で働けることを応援しています。
おわりに
村上院長、お忙しい中、インタビューのお時間を作っていただき、ありがとうございました。
村上院長の患者さんへの温かい想い、地域貢献への意識の高さは、当事業所の「地域福祉」に通じるものがあり、感謝の気持ちと共に心強く感じました。
当事業所Heartsキャリアセンターでは、病院への初診、通院同行や、申請のサポートなど少しでも不安を軽減する支援をさせていただいております。
悩みや不安を一人で抱え込まずに、ぜひご相談くださいね。