一人で不安や悩みを抱え込まず、ぜひ相談が出来る人や環境を作ってください
はじめに
今回、愛知県一宮市にある中村メンタルクリニック、ソーシャルワーカー 精神保健福祉士 室長の小川隆司様に、医療機関の声としてインタビューをしました。
実際に、精神保健の医療機関として患者様と携わっていくなかでのお話など、お応えいただきました。
就労移行支援事業所の利用を検討されている方や、メンタル面での相談を検討されている方など、ぜひ一読ください!
今の職業を目指したきっかけは?
NHK のテレビ番組で、救命センターの精神科のドキュメンタリーを観たのがきっかけです。
交通事故に遭われた方の家族が駆けつけてきたときに、精神科のドクターがずっと不安な気持ちを聞いていたのです。
その様子に興味関心を抱き、大学に進みました。自閉症をもつお子さんの認知行動療法や、ラット実験による行動の変化など、目で見て確認でき、実感が出来ることに学びが深まりました。
改めて社会福祉を学びなおすため専門学校に進むと同時に精神科の看護助手で働き、ソーシャルワーカーの仕事など、多岐にわたり精神保健福祉の分野の勉強をして精神保健福祉士・社会福祉士の資格を取得しました。
お仕事内容をお聞かせください。
中村メンタルクリニックでは主に、不眠症、うつ状態、神経症、適応障害、摂食障害、不登校、対人関係の障害、ストレスと心身の障害等でお悩みの方に対し、外来診療(精神保健福祉士の訪問)や就労支援、家族相談の「こもれび」も合わせて行っています。
経済問題を抱えている方が多く、障害以外のところでの生きづらさの部分でのサポートも必要なことがあります。ぜひ、一度ホームページをご覧いただき、お問合せください。
<HP>
お仕事のやりがい、ご苦労されたこと
仕事のやりがいは、クライエントの人生のライフイベントに関わり、本人が生き生きと社会生活を送られていることがうれしいです。
そのかわり、関わるものとして責任も重たくなります。
なにより、支援者が諦めてしまってはクライエントのためにならず、信頼関係を築くことも難しくなります。
ですが、仕事を通じて考えることはクライエントから教えてもらうことが多く、日々新たな気付きのなかで向き合っています。
また仕事を通して社会に何が必要で、何が足りないのかなど考えていくことも多いと感じます。
これから就職を目指す方や生きづらさを感じている方にメッセージをお願いします。
まずは SOS を出しましょう。
困っていたときに、この人に相談しようと、相談する人を見つけていただきたいと思います。
生きていくことの不安要素は人それぞれであり、時間の経過もまた年代によって感じ方が異なるのではないかと思っています。
1年という時間であっても人によっては数年にも値することなど、実際に体感したことでもあります。
相談出来る環境と、時間の使い方も必要になると思います。
就労の部分に限ったことではありませんが、お互い様という関係性が重要です。
すべてご自身の病のことだけで就労をするのではなく、企業もまた仕事の対価として、働く以上は社会的、職業的スキルを求めています。
ご本人の努力と、企業側の理解やアフターフォローを通じて、お互い様という関係のなかで行っていくことが大切だと思います。
一人で不安や悩みを抱え込まず、ぜひ相談が出来る人や環境を作ってください。
おわりに
小川様、ありがとうございました。
当事業所では初診、通院先の同行や、申請のサポートも行っております。
悩みや不安を一人で抱え込まずに、ぜひ相談をしてください。
中村メンタルクリニック
〒491-0858 愛知県一宮市栄4丁目1−18
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